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新美南吉 童話の世界

人形劇「二ひきのかえる」


あらすじ

やまのみんなは冬のしたくに大いそがし

いつもはなかよしの二匹のかえる。

しかし、ハラペコのあまりケンカをはじめてしまいます。

(ケンカなんかしてる場合じゃないのに!)

そこへ北風がビュー!

二匹は大急ぎでモグラおじさんの掘ったトンネルの中へ…

ハラペコのまんま冬ごもりです。

(大丈夫…?)

やがてポカポカ春がきて、二匹は…?

            【原作】 新美南吉
                    【脚色・演出】いじまひさし


    多くの共感をよぶ、童話作家「新美南吉」

    新美南吉(1913-43)は29歳の短い生涯の中、数々の童話、童謡、詩、小説を創作しました。
    多くの人の心をとらえてきた代表作
「ごん狐」「手袋を買いに」などに加え、最近は子育て中の
    親御さんに静かなブームとなっている
「狐」や、話題となった「でんでんむしのかなしみ」など
    新美南吉がその生涯をかけて追求したテーマ
「生存所属を異にするものの魂の流通共鳴」が、
    今あらたに注目されています。

    「ふくまる座」が 南吉の作品から受けた感動を
“人形劇として演じる事”で、
    多くの作品から感じられる分かり合いたい≠ニいう願いをテーマにした南吉の想いが
    子どもたちの心にもやさしく浸透してくれる事を願っています。

                 
 


その29年の短い生涯をかけて伝えたかったものとは…

人が生きていくうえで忘れてはいけないものとは…

それは、この南吉作品「二ひきのかえる」にある、分かり合おうとする心です。

南吉の作品はどれもやさしさに溢れ、同時に強いメッセージも秘めています。

それは人々の心に自然に浸透していきます。そしてそれは押し付けではなく、

自然にこどもたちの心に浸透して行くメッセージ
として、ふくまる座は日々の

上演活動の中で大切にしていきたいと思っています。

現在、見回してみると様々な情報が私たちを取りまいています。それは子どもたちにしても同様でしょう。

そしてその多くが心をガサガサにしてしまうようなものばかりです。そんな今だからこそ南吉が残した、

分かり合おうとする心のメッセージが必要なのではないでしょうか。

子どもたちのやわらかい心にそっと浸透するメッセージがふくまる座の人形劇で蘇えりました。


  
  
上演にあたって

 
原作は新美南吉の短編ですが、読み返すたびに思いやりの心や、平和を願う気持ちがいっぱい詰まっているこの作品に

 人形劇への可能性が大きく膨らんでいきました。こうしてこの作品との長い付き合いがはじまりました。

 物語は北風が吹き始めた頃、いつもはなかよしの二匹のかえるですが、なかよしなのに遊んでいるうちにケンカになってしまう

 まるで
子どもたちの日常にあるようなそんな場面からこのお話は始まります。ふくまる座のほんわか、やさしい人形劇。ぜひご覧ください




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